不老長寿の果物といわれる”いちじく”は栄養価が高いことで有名ですよね。
美容・ダイエット効果だけでなく、ガン予防としても注目されている果物ですが、
実際、どんな栄養があって、そんな効能があるのか、
そして効果を発揮する食べ方や食べる時の注意点を知っている方は
少ないのではないでしょうか?
そこで今回は秋の果物いちじくの知って得する豆知識をご紹介します!
いちじくってなーに?
いちじくは漢字では「無花果」と書きます。
その名のとおり花のない果物と言われていますが、
本当は皆さんが口にしている実のような部分が花なんです。
味はハチミツやバナナを薄めたような甘さとよく言われていて、
つぶつぶした触感と少しとろっとした感覚が好きな方も多いようです。
生で食べられるだけでなく、乾燥させたり、ジャムにして食べることもできます。
いちじくの旬はいつ?
いちじくには初夏から夏にかけて実をつける「夏果」と
秋に実をつける「秋果」があります。
品種や栽培地によって様々ですが、
夏果なら6月上旬~7月の下旬、秋果なら8月上旬~10月いっぱいまでが旬になります。
いちじくのカロリーは?
いちじくは100gあたり約56kcalとかなりヘルシーです。
しかし、ドライにするとかなり増えて100gあたり約290kcalとなります。
これは、いちじくの水分が抜けて、
量が減っただけでカロリーだけは変わらないからと言われています。
いちじくの栄養と効能
1、 便秘解消・消化促進
りんごの1.5倍以上という水溶性食物繊維が含まれているので、
お通じが良くなる、下痢の予防に効果があると言われています。
ダイエットにいいとされるのは腹持ちがよく、間食防止になることや
腸内を綺麗にしてぽっこりお腹を減少させたり、
糖の吸収を抑えてくれる働きあるからです。
また、フィシンなどの酵素も含まれているので食欲を促進させ、
夏バテや二日酔いになりにくくしてくれます。
2、 ガン・高血圧の予防
いちじくには「ベストアルデヒト」という抗がん物質が含まれているので
ガン細胞を麻痺させる効果があります。
いちじくを常食している地方はガン発生率が低いという報告もあるくらいです。
また、いちじくに含まれる「カリウム」はカラダからナトリウムを出す働きがあるため、
高血圧の予防にも良いとされています。
3、 更年期障害・老化対策
いちじくには女性ホルモンを助けるエストロゲンに似た「食物性エストロゲン」と
抗酸化作用がある「ポリフェノール」が含まれています。
なので、女性ホルモンが減少して起こる更年期障害や
肌荒れ防止、生理痛軽減、生理不順の解消といった
アンチエイジングに効果があるそうです。
4、 栄養不足を補う
現代人に不足しがちな鉄分やカルシウムといったミネラルが豊富に含まれているので
貧血や骨粗鬆症の予防にもなります。
また、なかなか摂ることのできないビタミンB1、B2も含まれているので
倦怠感や疲労の減少、イライラや集中力の低下を防げます。
乾燥いちじくは生よりすごい!?
生でも充分栄養価が高いいちじくですが、
実はドライフルーツにした方がさらに栄養価が増え、効能も得られやすくなります!
まず食物繊維ですが、生が100g中約1.9kcalなのに対し、ドライはその約10倍!
他の栄養素もグンと増え、
カルシウム:生26mg→ドライ130mg
鉄:生0.3mg→ドライ1.4mg
ナトリウム:生2mg→ドライ9mg
ビタミンB1、B2:生0.03mg→ドライ0.05mg
となります。
しかし、先ほどもご紹介したようにカロリーも増えるので食べすぎには注意です。
いちじくを食べる時の注意点
素敵な効果ばかりのいちじくも気をつけなければ大変なことが多々あります。
① 食べすぎはお腹を壊す・高カロリーすぎる
食物繊維は便を柔らかくするだけでなく、固めてくれる効果もあるのですが、
適量を超えると下痢になってしまうほか、胃腸が荒れたりするので気をつけましょう。
また、ドライにすると100gで約270kcalもあるので摂りすぎると高カロリーな食材です。
一日に生で3つ、ドライなら5つくらいにしておきましょう。
② 未熟なものは食べない
完熟になって初めて栄養がつき、
いろんな効果がでるので未熟なモノは食べても意味がありません。
③ 早めに食べる
いちじくは傷みやすい果物なので、温度の高いところに長時間置かないようにしましょう。
できればビニール袋に入れて冷蔵庫に入れておくか、
皮をむいてラップに包み、冷凍保存しておくといいですよ。
最後に
いかがでしたか?
女性だけでなく、男性にも嬉しい効果がたくさんあるいちじく。
いままで知らなかった方は是非食べてみて、その効果を実感してみてください。
ただし、良薬も摂りすぎは毒になるように、いちじくも摂り過ぎには注意しましょう。