よく見知ったようで、実はよく分かっていない野菜、冬瓜。
見た目からも想像できるように、
スイカやキュウリ・ヘチマと同じウリ科の植物ですが、
一般家庭では中々食べられる食材ではないかもしれませんね。
果たして、冬瓜の持つ力とは一体何なのでしょうか。
今回は、冬瓜の味に馴染めない方でも美味しく食べられる調理法と一緒に
豆知識をまとめていきたいと思います。
冬瓜の効能と食べ頃の時期
食べてみるとその水分量の多さと、
淡白な味に不思議な感覚を覚えてしまう冬瓜ですが、
それもそのはず。
なんと、冬瓜はその95%が水分と言われている程に、
水気を含んでいる野菜なのです。
ですから、脱水を起こしやすい夏の水分補給の他、
ビタミンCとカリウムが39mg(同じウリ科のスイカは10mg)、
カリウムが200mg(スイカで120mg)も含まれており、
高血圧予防になる成分もあります。
また、トリテルペンと呼ばれるガン予防にもなる
成分も入っていることで、部分によっては、
薬用として利用されています。
冬瓜の時期は、7~9月。
これは、他のウリ科の植物と似ているところがありますね。
実際に冬瓜を見ると、
表面に白い粉のような物が浮いて見えるかと思いますが、
これが均等になっていると食べ頃の印です。
糖や脂肪の吸収にも優れていますので、
ダイエット効果も抜群で、
なんと運動しなくてもほど良く痩せられると話題です。
利尿作用で効果絶大!?冬瓜ダイエットの仕方
利尿作用が大きく、運動いらずとも言われている
『冬瓜ダイエット』ですが、このダイエット方法をご紹介しましょう。
まず、覚えておきたいのが、冬瓜のカロリーですが、
100gで16kcal程と大変低カロリーなのがよく分かります。
この冬瓜を、1日300~500g程食べる。
たったこれだけなのです!
運動いらずでダイエットの効果が顕著に現れるとの噂
利尿作用で、デトックス効果があります。
また、果実だけではなく、種や皮にも同様の作用があります。
調理のアイディアが浮かばない・食べ辛い際には、
煎じてお茶代わりに飲んだり、きんぴらにしても美味しいですよ。
ビタミンが豊富の為、肌も整いますし、
豚肉などと一緒に食べても前述した通り、
脂肪を吸収してくれますので問題ありません。
味の薄い食材ですから、自分好みで味付けを行いましょう!
コレで何にでも使える!冬瓜の下ごしらえ方法
冬瓜を料理に使用する際は、
果実と一緒に調理すると味が入りにくいので、
むいて調理を行う方法をまとめていきます。
①ピーラーを使い、冬瓜の皮をむきます。
②食べやすい大きさに冬瓜をカットします。
③白いワタを大きめにカットし、取り除きます。
④皮側に味が染み込みやすくなるよう、何箇所かに切り込みを入れます。
⑤面取りをします。
⑥ひたひたになる程度の水で茹でていきます。
色良く仕上げる際には、皮の部分に重曹を塗りましょう。
約10分程で柔らかくなったのを確認出来たら、
冷水にさらして、下ごしらえは完成です。
夕顔と冬瓜は何が違うの?
夕顔も冬瓜も同じウリ科の植物ですが、
その違いと言うとまず皮の色が挙げられるでしょう。
夕顔は皮の色が黄緑色なのに対して、冬瓜は鮮やかな緑色です。
また、夕顔の果肉は柔らかで、
間が空かずにしっかり詰まっていますが、
冬瓜の種付近には隙間があるのです。
収穫が同時期の夕顔と冬瓜ですが、
夕顔はそのまま『かんぴょう』へと加工され、
冬瓜は冬まで保存出来るというのも大きな違いです。
夕顔が、かんぴょうに加工されずに市場に出回ることは稀ですので、
長期間お店に置いてあるのが『冬瓜』で、
かんぴょうの元が『夕顔』とのイメージを持つと良いでしょうね。
お試しあれ!絶品冬瓜料理
栄養価の高い冬瓜を丸ごと使えるレシピを2つ紹介します。
豚肉と冬瓜のさっぱりみそ汁
①豚肉と冬瓜のワタ・果肉を鍋のだし汁の中に入れて、一緒に煮込みます。
この際、アクはこまめに取って下さい。
②冬瓜が柔らかくなったことを確認したら、味噌を溶いて入れましょう。
③味を調えて出来上がりです。
中華風冬瓜あんかけ
①食べやすい大きさに切った冬瓜の果肉を鍋に入れて煮ます。
この際、冬瓜の頭が少し見える程度の水で煮ましょう。
②煮えてきたら、中華の素を入れましょう。
③細かく切ったにんじん、生姜、きくらげ、たけのこと共に挽肉を入れ、
最後に水溶き片栗粉を使ってとろみをつけ、
好みで味を調えれば、『中華風冬瓜あんかけ』の完成です。
上記二品はとても簡単に出来ますから、
是非チャレンジしてみて下さいね。