おわら風の盆とは?3種類の踊りと見所をたっぷり紹介!前夜祭も!

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富山県富山市八尾町の夏祭りと言えば、

「おわら風の盆」が有名ですね!

 

それでは今回は、この『おわら盆」の楽しみ方について

まとめていきたいと思います。

 

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おわら風の盆とは?

 

そもそも『おわら』とは何でしょうか?

 

その鍵となるのが、江戸時代にこの地域で行われていたという、

台風から稲を守ることから始まったお祭りです。

 

これが由来で、もうひとつの謎、

風の盆と名付けられているのです。

 

さて、肝心の『おわら』ですが、この由来には諸説あるようです。

 

第一に、風の盆のお祭りで、唄を新しく作った際に、

「お笑い」という言葉が入っており、それが浸透していったという説。

 

第二に、豊作を祈って表現した「大藁」から名付けられたという説。

 

また、小原村の娘が、祭りの唄をうたったことから付けられたのではないか、

という説まで憶測は様々なようです。

 

ここで出てくる「盆」ですが、

全国的にも存在する盆の本来の意味は悪霊の鎮魂の行事もです。

 

『おわら風の盆』もその意味でも行われているのですが、

その他に、この地域では昔から休日自体を

「盆」と表現する習慣がありました。

 

日常的にも、農業における「種まき」「植え付け」「霜降り」にも

盆を付けていたので、この意味も兼ねているようですね。

 

さて、この風の盆の開始は踊りと唄を雑説として知られ、

季節の変わり目である9月1日から行います。

 

この頃は台風も起こりやすいと言えますので、

納得の開催日ですね。

 

筆者の周りでも、「1回言ったらまた行きたくなる!」と

大盛況のこのお祭りの魅力とは何でしょうか。

 

 

要チェック!おわら風盆の見所とは?

 

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さて、おわら盆の見所はやはり、

踊り手が笠で顔を隠しながら、

古風な家々の間を踊り歩く様ではないでしょうか。

 

「おわら盆」の踊りは、細かく分けると

「豊年踊り」「男踊り」「女踊り」の3種類あるのです。

 

最初は唄だけで練り歩いていたのですが、

若者達が賑やか気分に我慢できなかったのでしょうか、

その場で踊りだしたのが今の形に繋がったと言われています。

 

それでは、3種類の踊りの特徴をまとめていきますので、

実際にご覧になった際に、

「あれは~踊りだよ!」と周りに自慢してみて下さいね。

 

①豊年踊り

 

手を大きく広げ、2拍手拍子したりと、まったり優雅に踊る踊り。

農作業の様子を表現しますが、ここでは腰を屈めることはせず、

上半身だけでも踊ることが出来そうです。

 

ご年配の方でも、安心して参加出来そうですね。

 

②男踊り

 

男性用の踊りで、大きく股を広げて男らしく踊るのが特徴的です。

 

実際に踊りを見ると分かるのですが、

全ての動作が大きいので、圧倒されてしまいます。

 

この踊りと女踊りは、大正から昭和にかけて活躍された

『若柳吉三郎』という舞踊家に振付されました。

 

男性特有の荒々しさも、踊りを盛り上げる重要なポイントなのですね。

 

③女踊り

 

こちらも、若柳吉三郎が振付けた踊りですが、

男踊りとは一変、腰や胸の位置で舞い、

指先までしなやかで機敏に動いているので華やかに見えますね。

 

片手で袖を持つしぐさに対しては、特に女性らしさを感じます。

 

最終章では女踊りについて解説しておりますので、

そちらも合わせてご覧下さい。

 

この他にも、今年は8月24日に「八尾曳山展示館」にて、

おわら大使を賭けてののど自慢大会がありますよ。

 

 

早めのチケット購入で楽しむ前夜祭

 

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おわら盆には、8/20~8/30の期間で前夜祭があり、

こちらも多くの方が来場します。

 

元々、本番の混雑解消の為に行われる前夜祭りですが、

この前夜祭りでさえ3万~4万人もの人が毎年訪れるとのことです。

 

雨天の場合、外でのイベントに関しては中止になってしまうのですが、

前夜祭のステージ演目に関しては決行するようです。

 

気になる今年の演目は、

①「おわら盆」の紹介、②踊り方の解説、③おわら盆の踊り観賞となります。

 

この後夜祭ステージを見る為のチケットが

1.500円でローソンのチケット販売機で購入可能です。

 

他にも、旅行会社でプランを組んでいる所もあるようです。

 

前夜祭の期間は、ステージが終了した後の20:00~22:00まで

町内ごとで筆者の時代で言うと「マイムマイム」のような輪踊りを、

音楽を担当する「地方」と「踊り手」が一緒になって踊ります。

 

これが、本番の9月1日、2日を迎えると有料の講演会が19:00まで行われ、

町流しは19:00~23:00までというように、

前夜祭よりも長く、夜遅くまで祭りは続きます。

 

多くの観光客がいる中で効率的に町流しを見たいのなら、

見たい地域を早めに定めて演舞場にその地域が出演していない時間に

町内を訪れることです。

 

また、カメラのフラッシュが踊りの邪魔になるとして

NGの場合が多いので、くれぐれもマナーには配慮して下さいね。

 

 

一緒に踊ろう!おわら盆

 

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ここで、女性踊りの踊り方をまとめてみます。

 

①最初は右足から。

右足を左足の前に斜めになるように出し、

両手を左の肩の上まで上げ、3回手を叩きます。

 

②次は腰の位置で手を叩きます。

まずは、手を右下の腰辺りまで下ろすと同時に、

右足を後ろに下げて、2回手を叩きましょう。

 

③手の指を閉じ、右手は手の甲が上、

左手は手の平が上になるように目線まで上げます。

 

④先程とは反対に、右手は手の平が上、

左手は手の甲を上にして、左真横に伸ばします。

 

⑤上半身は③と同じ形にし、右足のみを後ろに引いて

足で地面を軽く叩きましょう。

 

⑥右は手の甲を上、除ダリは手の平を上にし、

体の向きを左斜めにしてから、右足を前、その後ろに左足を並べて

今度は左足で地面を叩きます。

 

⑦右手の手の甲を上にしたまま、左手の平を上にして左斜め前に出し、

左足を前、右足で地面を叩きます。

 

⑧両手の手の平が上になるように、

先程のポーズから右手をひっくり返します。

斜め左に体の向きを整え、右足を前にして、左足で地面を叩きます。

 

⑨前の動作を逆方向に体を向けて、右足で地面を叩きます。

 

⑩両手を腿に下ろして、右足を軸に左足で地面を叩きます。

 

⑪⑩で地面を叩いた右足を前に出して、

腿上げより低めに上に上げたら、両手をハの字に顔の前に出します。

 

⑫上げた右足が、軸になっていた左足の後ろにくるように下ろして、

平均台でバランスを取るような形で広げてポーズ。

これで一連の流れはおしまいです。

 

後は①から⑫までを繰り返していきますよ。

 

ちなみに、越中で立山加賀では白山…から始まる『おわらの歌』は、

前述したように5・7・5の計26文字で出来ており、これを「正調おわら」と呼びます。

 

これの始めに5文字をつけて、「五文字冠り」や、

最後5文字で結び字余りにするなど、

2009年までは一般人でも新しい歌詞を応募することが出来ましたが、

現在は休止中のようです。

残念ですね。

 

しかし歌詞は作れなくても、お踊りを楽しむことは出来ます!

皆さんも、歴史と伝統のある『おわら風の盆』に出掛けて、

美しさに酔いしれて下さいね。

 

実際見ると、美しい余り、

夜中眠れなくなってしまう程だそうですよ。

 


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