クリスマスの料理といえば何を思い浮かべますか?
私はおいしい「ケーキ」とジューシーな「チキン」だと思います。
なかでもチキンはフライドチキンやローストチキンなど、いろんなチキンを食べますよね。
しかし、本場イギリスやアメリカのクリスマスに食べるのは七面鳥「ターキー」。
チキンを食べるのは日本だけなんです。
どうして日本はクリスマスにチキンを食べるようになったのか?
今回はクリスマスにチキンを食べるようになった由来や雑学をまとめてみました!
何故クリスマスにターキーを食べるのか?
日本のクリスマスチキン事情をご紹介する前に
まずはクリスマスに食べる『七面鳥』の由来からご紹介します。
由来1 食べ物が不足したときにターキーをよく食べたから
イギリス人がアメリカに移住した際、食糧不足のときに七面鳥を捕まえて食べていた、
もしくは餓死寸前のところで原住民のインディアンから七面鳥を提供された、
という説があります。
このとき、多くの人々が生き延びることができたため、
感謝の意味を込めてお祝い事にターキーを食べる習慣が定着しました。
これがクリスマスというお祝いにターキーを食べることになった由来のひとつです。
由来2 収穫祭にターキーを食べていたから
アメリカに移り住んだキリシタンが現地で捕れる七面鳥を収穫祭のときに食べていた、
というのがもうひとつの説です。
こちらも“お祝いの日”のメインとして用いられたことから
クリスマスに食べるようになったと言われています。
由来3 キリスト教のおまじないとしてターキーを食べた
キリスト教ではクリスマスの晩餐で「お祝いの日に悪いことが起きないように」
という意味を込めて七面鳥を神の生贄にし、丸焼きにして食卓に出した、
というのが三つめの説です。
どの説も“お祝いの日に食べる”というのが一緒ですね。
アメリカに移住したときから食べるようになったこと、
キリストの行事と関わっていることから
アメリカやヨーロッパではクリスマスにターキーを食べるという習慣が根付いたようです。
日本でクリスマスチキンが広まったのはKFCが始まり!?
日本にもクリスマスという行事が浸透し、本場の要素を取り入れ始めた時代がありました。
しかし、日本では七面鳥が手に入りづらく、
高価だったので食べることは難しかったと言われています。
そんな時、1970年に日本へ進出してきた「ケンタッキー・フライドチキン(KFC)」が
外国人客の「日本でターキーが食べれらないからフライドチキンでクリスマスを祝おう」
という声を耳にしたことから「クリスマスにはケンタッキー」という広告を出し始めます。
これをきっかけにクリスマスにはフライドチキンを食べるという習慣が根付き始め、
安く、簡単に手に入るチキンがクリスマスのメイン料理になっていったのです。
海外からは日本のクリスマスチキンに不評の声が…
しかし、本場のクリスマスは宗教的な意味合いからか
祝うよりお祭り化した日本のクリスマスに海外から不評の声も多いようです。
特にクリスマスチキンに不評は多く、フライドチキンは外道という声もあります。
本場のクリスマスは家族で過ごす大事な日ですから、
確かにビジネスとして始まったクリスマスチキンに腹がたつというのもわかります。
これも仏教徒の多い日本ならではの反応ですね。
クリスマス戦略はKFCだけじゃなかった
クリスマスに力を入れているのはケンタッキーだけではありません。
飲料メーカーであるコカ・コーラもこのクリスマス戦線に乗っかって広告を出しています。
赤と白=サンタクロースというイメージ戦略はだいぶ効果があったみたいですね。
クリスマスになるとコーラが飲みたくなるのはそのせいかもしれません。
最後に
いかがでしたか?
クリスマスにチキンを食べるようになったのは
七面鳥が手に入りにくい日本でKFCがビジネス戦略を打ち出した結果というわけですね。
とはいえ、本場のクリスマスターキーの由来も「お祝いで食べる」というのが強いので
七面鳥でなければいけないわけでもないようです。
難しく考えず、クリスマスを楽しめればいいと思うので、
思う存分チキンを堪能しちゃいましょう!