夏になると子どもが捕まえてきたり、売られていたりするカブトムシの成虫。
家で飼えばカッコイイ姿をいつでも見られますし、育てるのも楽しいですよね。
でも、カブトムシはデリケートなので、しっかり育ててあげないとすぐに死んでしまいます。
ちゃんと育てて、長生きさせてあげたい!という方に今回はカブトムシの飼育方法をご紹介します。
飼育ケースの準備
カブトムシを飼育するなら絶対に必要なのが飼育ケースですよね。
快適に過ごせるケースなら、元気で長生きできるカブトムシになりますよ。
プラスチックケース
昆虫ケースとも呼ばれ、虫を飼うときによく使われます。
カブトムシは活発に動くので、大きめのサイズを選ぶといいですよ。
マット
カブトムシの寝床としてだけでなく、湿気を管理する、カブトムシのおしっこを吸収するなど、とっても大事な役目があります。
広葉樹を原料とした発酵マットなら産卵後も幼虫が育ちますが、園芸用の腐葉土でもOK。
ただし、農薬や化学肥料が入っていると死んでしまうこともあるので使わないようにしましょう。
止まり木(餌皿)・樹皮・枯れ葉
カブトムシは樹木を中心に活動するので、遊び場や餌場としてあるといいですね。
また、地面に直接餌をおくと腐りやすく、コバエの発生の原因にもなるので餌皿もあるといいです。
樹皮や枯葉は転倒したときに起き上がりやすくするために入れておきましょう。
カブトムシは転倒したままだと弱って死んでしまいますよ。
霧吹き
マットを保水するときに使えるアイテム。
適度に、そして適量の水を吹きかけることができます。
コバエ・乾燥防止シート
カブトムシの環境を整えるため、コバエの侵入を防ぐ、乾燥を防ぐ(保湿する)ためのシートがあると便利です。
市販のシートでなく、新聞紙やサランラップでも代用できますよ。
餌
初心者は市販のゼリーが管理もしやすく安いのでオススメです。
果物ならリンゴ・バナナ・パイナップルが喜びますよ。
セットの仕方
モノが揃ったらさっそくセットしていきましょう!
1、 マットの処理
マットに害虫がいるかもしれないので殺虫処理します。
ビニール袋に入れてレンジで加熱、または熱湯をかけるだけで充分です。
冷めたらバケツなどに入れて水を加え、強く握っても水がにじまない程度に湿らせましょう。
2、 ケースにマットを敷き、枯葉とのぼり木をセット
マットは5~10cmくらいで大丈夫ですが、もし産卵後の幼虫も飼いたいなら20~30cmくらいあると安心です。
のぼり木はマットに少し刺しておくと安定しますよ。
3、 霧吹きで加湿する
のぼり木や枯葉・樹皮がしっとりするくらいがいいです。
あまりやりすぎるとカビの原因になるので注意。
4、 カブトムシと餌を入れたら、シートを挟んで蓋を締める
これで飼育ケースの完成です!
飼育方法
温度変化の少ない室内の日影に設置する
25~30℃くらいがカブトムシの過ごしやすい環境温度です。
直射日光は高温なので死んでしまいますし、20℃以下になると活動が鈍くなりエサを食べずに死んでしまいます。
湿度を保つ
マットの表面が乾燥してきたら霧吹きで湿らせましょう。
湿りすぎるとカビ、ダニの原因になるので注意ですが、乾燥しすぎると水分摂取が乏しくなって死んでしまう可能性があります。
エサは1~2日で交換
カブトムシは大食いなので、ゼリー状のエサなどは1日でなくなってしまいます。
なくなったらすぐに新しいものを入れてあげましょう。
また、果物などの生物は腐りやすいので2日くらいで捨てましょう。
オス1匹:メス2匹
飼育数は1ケースにオス1匹メス1~2匹くらいが丁度いいです。
オス2匹以上を同時に飼うと頻繁に喧嘩し、弱って死んでしまう場合があります。
長生きさせるコツ
カブトムシの成虫は大体1~3ヶ月で死んでしまいます。
しかし、大切に育てれば4~5ヶ月くらいの長生きさんになりますよ!
栄養価の高いエサを与える
栄養満点のエサでカラダを強く、体力を付けてあげると長生きしやすいです。
湿度と温度管理を徹底する
夏の暑い時期はなるべく低い温度、秋など涼しくなってきたら温度を上げてあげると長生きします。
また、湿度は水分補給のためにも大事なことなので、こまめにチェックしましょう。
活動の抑制や体力の温存につながり、長生きする確率もグンとあがりますよ。
1匹だけにする
1ケースに対し1匹にするとケンカもなく、エサもしっかり食べられますし、交尾による体力消費もないので長生きできます。
最後に
いかがでしたか?
カブトムシは環境さえ整えてあげれば、あとは簡単に飼うことができます。
しっかり管理してあげれば10・11月まで長生きするので、子供と一緒に飼ってみたり、大人の趣味として本格的に飼育してみたい方はぜひ参考にしてみてください。